【InQrossカイゼンメーカー®】(1) 作業者の動作分析・改善活動ツール
こんにちは。イーアールアイの三浦です。
作業者の位置や動作を分析し、改善活動に役立つ『InQrossカイゼンメーカー』について、複数回に分けてご紹介していきます。
人の動きの可視化できていますか?
突然ですが、皆さんの職場では従業員がどう動いているか、わかりますか?
- Aさんが、会議室に居る時間は何時間ですか?
- Bさんが、倉庫に物を取りにいく回数は何回ですか?
- Cさんは、工場の中を1日何歩歩いていますか?
- Dさんは、午前中と午後、どちらの作業が運動量が多いですか?
近年IoT化が進む中で、機械や設備の稼働率を収集して作業効率UPにつなげようという動きが活発になっています。
一方で、人の動きに関するデータ収集の取り組みはあまり進んでいません。
固定設置されている機械・設備の稼働率を収集するよりも、移動する人の動きを収集するのは何倍も大変だからです。
でもその分、人の動きに関するデータが収集できて作業プロセスの改善ができれば、「生産性向上」、「ムリ・ムダ・ムラの排除」、「作業安全確保」など、大きな改善効果につながります。
機械のIoT化がある程度進んだ現在では、残るは人の見える化です。
人の動きの見える化大変ですが、宝の山(改善の宝庫)であることは間違いありません。
現場改善までのプロセス
職場の改善は以下のような流れで行われます。
①見えなかったものを見えるようにする。(データ化)
②データを元に現地・現物を確認して、課題を認識する。
③課題に対する対策案をいくつか考える。
④データを元に対策案から実行するものを選択をする。
⑤対策案を実行する。
⑥対策案の結果、期待通りの改善効果があったか確認する
人の動きが見えない現状では、先に進みません。
何も見えない状態では何をしたら良いか判断がつきませんし、
定量的なデータが収集できないと、本当に改善効果があったのか確認ができません。
人の動きに関する改善をしたいと思ったら、まずは「見える」ようにすることが大切です。
逆に、人の動きが「見える」ようになれば、改善意識の高い現場であれば、現場が自発的に考えて、次々と改善が進んでいくはずです。
改善活動が現場に定着しないと嘆いている現場管理者の方は、まずは現場を「見える」ようにすることに注力してみてはいかがでしょうか?
InQrossカイゼンメーカー® とは
InQrossカイゼンメーカーは、作業者の『位置』や『状態』を簡単にデータ収集し、可視化するツールです。
「簡単に」というところがポイントです。
実はこれまでも作業者の『位置』や『状態』をデータ収集するシステムは世の中にありました。
しかし、システムとして「簡単に」導入できるとは言えませんでした。
初期導入に数週間かかり、さらに数百万円以上のコストかかります。
更に、ランニングコストもかかりますし、現場のレイアウト変更に柔軟に対応できないことが多くありました。
これでは現場への導入はなかなか進まないですよね。
InQrossカイゼンメーカーは、これらの従来のシステムと差別化し、「簡単に」行えることを特徴としています。
慣れれば1時間かからずに、設置から測定開始までの導入作業を行うことができます。
特徴1:簡単に初期導入できる
「ロケタグ」を普段作業員が作業する場所に設置します。
「設置する」と言っても、養生テープで貼ったり、結束バンドで取り付ける程度の簡単な設置です。
「ヒトタグ」を作業者が胸ポケットに入れて持ち歩きます。
あとは専用アプリを入れたパソコンを作業場所に置くだけです。
特徴2:簡単に動作分析ができる
「ヒトタグ」内部にはモーションセンサを内蔵しています。
作業者が「ヒトタグ」を持つだけで、ヒトタグ内部で自動的に動作状態(停止中、作業中、歩行中)を判定します。
また、歩数、運動量も計測することができます。
作業者の滞在場所と動作状態(停止中、作業中、歩行中)がわかれば簡易な作業分析にもなります。
特徴3:簡単に可視化ができる
専用アプリが「ヒトタグ」からのデータを収集し可視化します。
作業者の「位置」や「動作状態」がわかるようになります。
アプリでは様々な分析手法を用意しています。
(例)滞在位置のヒートマップ、時間毎の歩数、時間毎の滞在場所
今回はInQrossカイゼンメーカーの役割と特徴についてお話しました。
次回はInQrossカイゼンメーカーでどんな分析ができるかについてお話しようと思います。