歩行者位置測位(Pedestrian Dead Reckoning) デモアプリを公開しました
2023.06.26
屋内位置測位の手法の1つである歩行者自律航法( Pedestrian Dead Reckoning : 以下PDR)を用いた無料のデモアプリを公開しました。
PDRは、歩行者が所持している端末の、加速度センサーや角速度センサーを利用して、人の歩行を検知して位置を推定する技術の1つです。
近年では、工場や建設現場などでの効率化を図るため、作業者の行動や位置情報についての関心が高まっており、弊社のPDR技術も、既に数社のお客様にご利用頂いております。
今後さらに多くのお客様にPDR技術を知っていただき、活用していただきたいと考えて、PDR技術を実際に動かして試していただけるよう、iPhone上で動作する無料アプリをAppStoreで公開しました。
以下のリンクからダウンロードすることが出来ます。是非ともお試しください。
目的・背景
位置を知るための技術としてまず初めに思い出すのは衛生測位であるGPSですが、GPSの電波の届かない屋内では、人がどこにいるのか測位するのが容易ではありません。ビーコン測位やカメラ、超音波、電波などによる様々な手法が提案されていますが、世界的にスタンダードな技術が確立しておらず、技術開発や設備導入に多額の投資が必要とされています。
PDR技術は、利用するフィールドに機器をあらかじめ設置する必要がなく、簡単に利用できることが特徴です。
弊社では、長年に渡ってPDR技術について研究開発を行ってきました。
PDRに関する手法については、解説しているスタッフブログを是非ご覧ください。