IoTの技術向上が進む中で、センサデータを取得する手段が徐々に高度化してきています。
それに合わせて、ヒトやモノの『位置』データも併せて収集したいニーズが高まっています。
しかし、GPSの電波が届かない屋内では、位置を把握するスタンダードな技術が確立していないのが現状です。
当社では独自の手法を利用して、屋内でのRTLS(リアルタイムロケーションシステム)に取り組んでいます。
歩行者自律航法(Pedestrian Dead Reckoning)
歩行者自律航法(Pedestrian Dead Reckoning: PDR)は、歩行者が所持しているデバイスのモーションセンサを利用して歩行の軌跡を測定し、人の位置を推定する技術です。
モーションセンサとは、加速度センサや角速度センサ、地磁気センサのことで、ほとんどのスマートフォンに搭載されています。
近年では、工場や建設現場オフィスなどの人が動き回る現場での効率化を図るため、作業者の行動や位置情報を収集するPDR技術についての関心が高まっています。
当社では、多くのお客様にPDR技術を知っていただき活用していただきたいと考えて、PDR技術を実際に動かして試していただけるよう、iPhone上で動作する無料アプリをAppStoreで公開しています。
BLEビーコンによる測位技術
当社では、長年BLEビーコンの開発を行ってきた経緯があり、BLEビーコンを利用した位置測位技術にも長年取り組んできています。
スマートフォンがビーコンの電波を受信した時に、受信電波強度(RSSI)という受信した電波の強さを確認することができます。
ビーコンからの距離が遠いほど受信電波強度(RSSI)は弱くなるという原理を利用して、ビーコンの電波で簡易的な距離測定(測距)ができます。
UWB(超広帯域無線)による屋内位置測位
※研究開発中です。
UWBを利用することで、高精度な測距を実現することができます。
当社ではUWBを利用した屋内位置測位技術の研究開発に取り組んでいます。